一般的なインターネットで、無線LAN(Wi-Fi)を使いたい場合は、別途無線LAN機器を購入、ONU(モデム)と接続、設定をする必要がありました。
NURO光の場合は、ONUに無線LAN(Wi-Fi)機能も付いているため、無線LAN機器の購入が必要ありません。
NURO光で提供されているONUは、数種類あり、性能に若干の違いがあります。
ここでは、NURO光で提供されているONUの種類と違い、どれを選べばいいのかをまとめていきたいと思います。
2023年現在、ソニー製のONUになっており、Wi-Fi6対応 最大通信速度4800Mbpsの製品を提供しています。
NURO光のONUとは?
NURO光のONUは、NUROサービスで提供している機器のことでホームゲートウェイと呼ばれています。
NURO光では、ワンストップでサービスを提供できることを目標として設計されています。
通常、インターネット回線はONU(モデム)と無線LAN機器を接続してWi-Fiを利用しますが、NURO光ではONU1台で解決します。
NURO光のONUの使い方
ONUの無線LANの使い方は、ソネットの公式サイトでわかりやすく解説しています。
参考NURO 光で無線 LAN 接続 (Wi-Fi) を利用したい【動画あり】
ONUに記載されているSSID(ネットワーク名)とKey(暗号化キー)を使用します。
- スマホ・PC・タブレットなどでWi-Fi接続設定に入り、SSID(ネットワーク名)を選択
- ONUに記載されているKey(暗号化キー)を入力
- 接続済みで表示されたら設定は終了
簡単に使えます。動画で説明されているのでわからない場合は公式サイトを確認しておきましょう。
NURO光のONUの種類
NURO光のONUは、5種類あります。
以下は過去の記載です。2023年時点ではソニー製のONUのみです。
1回目の工事の際に持ってきますが、どれが来るかはわかりません。微妙にWi-Fi規格が異なるので注意して起きたいポイントです。
- ZXHN F660T (IEEE 802.11a/b/g/n)
- HG8045j(IEEE 802.11a/b/g/n)
- HG8045D (IEEE 802.11a/b/g/n)
- ZXHN F660A(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)
- HG8045Q (IEEE 802.11a/b/g/n/ac)
ZXHN〜は、ZTEコーポレーション、HG〜は、HUAWEI。両方とも中国製です。
細かいこと書いてありますが、重要なのはIEEE 802.11acに対応しているのかという点です。
最後の2つの「ZXHN F660A」と「HG8045Q」は、Wi-Fi規格のIEEE 802.11acに対応しています。
NURO光のONUは、IEEE 802.11a/b/g/nのWi-FI規格で最大450Mbpsの最大速度となっていました。
公式サイトでも最大450Mbpsを提示しています。
2015年8月頃に登場した最新のONU「ZXHN F660A」「HG8045Q」がIEEE 802.11acに対応し、最大1300Mbpsの最大速度に対応しています。
最近は、最新のONU(IEEE 802.11ac対応機)が多いようですが、ランダムで出荷している状況なので最大450Mbpsから変更していないのでしょうね。
新規の方は開通後に交換可能
ONUはランダムで持って来るので選ぶことはできませんが、開通後に交換することができます。
Nuro光のへっぽこONU、調べたら旧型製品だったらしい。サポートに電話したら新型と交換して貰えることになったよ。これでwi-fiが11acになるぜー。ひゃっはー♪
— jey (@sibecho) 2016年11月9日
2015年8月以前にNURO光に加入された方は、手数料1万円で交換できます。
NURO光、今は11ac(1300Mbps)対応のONUが配給されているのか。
2015年8月以前の契約者は有料交換(1万円)って書いてあったから諦めるけど、羨ましいわ・・・トホホ。#NURO #NURO光— R e i (@R_e_i_25) 2017年1月30日
これから契約する方は無料で交換可能なのでかなりメリットがありますよね。
ONUをIEEE 802.11ac対応にするメリット
ここで無線LAN(Wi-Fi規格)について整理しておきましょう。
無線LAN規格 | 通信速度(最大) | 周波数帯 |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE802.11n | 300Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
IEEE802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
見てわかるように、規格によって最大速度と周波数帯が異なります。
この規格に対応していれば、IEEE802.11a/b/g/nと記載されるようになっています。
ここで、2つの周波数「2.4GHz帯」「5GHz帯」が存在することに気づきますよね。
2.4GHz帯/5GHz帯には大きな違いがあります。
5GHz
- 障害物に弱い
- 同一の周波数帯を使用する機器がないため、電波干渉が少ない
2.4GHz
- 障害物に強い
- 電子レンジ・無線キーボード・マウス・Bluetoothなどと干渉しやすい
- 屋内・屋外共に利用可能。
新しい規格のIEEE802.11acは、5GHz帯。2.4GHz帯は、電子レンジ・スマホのBluetoothなどの影響を受けやすいため不安定です。5GHz帯は、障害物に弱いのですが、自宅で使う分にはあまり気になりません。通信の速度・安定を求めるならIEEE802.11ac対応が望ましいでしょう。
注意!
端末が低価格モデルになるとIEEE802.11acに対応していません。
なので、通信品質だけあげても端末側がIEEE802.11acに対応していなければ意味がありません。
まとめ
NURO光のONUについて詳しくまとめてきましたが、最大450Mbpsでも十分速いです。
とは、言え…NURO光は、最大2Gbpsの速度で世界最速の光回線なので、最大速度で使いたいですよね。
最速で使いたい方は、IEEE802.11ac対応の「ZXHN F660A」と「HG8045Q」にすることを覚えておきましょう。