格安SIM、格安スマホのプランは大きく3つのタイプがあります。データ通信専用、SMS機能付きSIM、音声通話SIM。
多くの場合、SMS機能はデータ専用SIMに150円程度追加すればオプションとしてつけられるようになっています。
ここで、疑問。
「SMS機能って、必要なの?」
今回は、この疑問にお答えしていきましょう。
SMS機能はつけた方がいいの?
まずは、SMSの機能に付いておさらいをしましょう。
大手3社の携帯電話には必ずついている機能になります。
SMSとは、相手先の電話番号だけで約70文字前後のメッセージが手軽に送受信できる、ショートメッセージサービスです。
たったこれだけ?と思うかもしれませんが、他にもつけた方がいい理由があるのです。
LINE、ゲーム、フェイスブックなどの認証に必要
多くのネットサービスでは2段階認証にSMSを利用しています。
2段階認証ってなんで必要なの?
ネットサービスのアカウント乗っ取り対策として2段階認証を採用しています。
一般的にネットサービスは、登録したメールアドレスとパスワードを”知っている”ことで利用できます。
しかし、SMS機能での認証を取り入れることによって、”持っている”ことが必要となるため、セキュリティレベルが大きく向上するのです。
近年では、Twitterのレイバン乗っ取りやFacebook乗っ取りなどSNSの乗っ取りが相次いでいます。
LINE、GREE、モバゲーなどのSNSやゲームに必要となります。
スムーズに使うためにもSMS機能はつけておいた方がいいでしょう。
また、今まで使っていたLINEを引継ぎして使う場合は、SMSでの承認が必要となりますので気をつけておくべきポイントなります。
セルスタンバイ問題
現在、日本の携帯電話は、音声回線とデータ通信の二つの方式を採用しています。
- 音声回線は、回線交換(CS:Circuit Switched)
- データ通信回線は、パケット交換(PS:Packed Switched)
音声通話やデータ通信を行うには、携帯電話の位置情報を基地局に登録する必要があり、位置情報を登録する際に消費電力が増えます。
ここで、格安スマホの各プランを見てみると
- データ通信専用SIM:パケット交換
- SMS機能付き:回線交換、パケット交換
- 音声通話対応SIM:回線交換、パケット交換(←大手3社はここ)
データ通信専用SIMは、音声通話用のネットワークに対応していないのですが、回線交換への位置情報登録を繰り返そうとしているのです。
よって、データ専用SIMを使うと、スマホの消費電力が増すデメリットがあるのです。
「2014年にはZenFone 5やLG G2 miniなどのSIMフリーの端末が出回るようになったが、こういった端末ではセルスタンバイ問題はほとんど見られない状況になってきた。安心してお客さんが導入できる端末が増えてきた」
IIjmio関係者が2014年時点ではコメントしていますが、SIMフリー機でも代表格となるZenFone2、P8liteでも起きています。未だ解決には向かっていないということになるでしょう。
まとめ
タブレットでもセルスタンバイは起きている。
データ専用SIMではセルスタンバイが起きてしまうので、電池の消耗が激しくなります。
表面的なつけるメリットとしては、2段階認証の際に役に立つことでLINEなどのゲームができる、ショートメールを送信できることと考えられます。
実は、それだけではなくスマホの消費電力が増す原因となるセルスタンバイ問題を起こさないためにもつけるんですよね。
格安スマホを選ぶ際には、「どうしても少しでも安く…」と最安値を考えてしまいますが、購入してから快適に使いつづけることを想定するとSMS機能をつけるべきでしょう。