NURO光の特徴は世界最速の2Gbpsの通信速度です。
2Gbpsというのは、1秒間に250MBのデータをダウンロードできる通信速度のこと。スマホなどで音楽やアプリは1秒以下でダウンロードできます。
2時間程度の映画5.0GB(1080p HD)でさえも約20秒でダウンロード可能という驚異的な速さです。※1GB=1000MBとして計算
しかしながら、2Gbpsの速度はベストエフォートでの表示であり、実測値は10Mbps~900Mbps程度と大きく差が開いています。
どうして速度に差が出るのか?NURO光に限らず、光回線全般的な話で通信速度を遅くする原因はあります。この記事では、その原因と対策方法をお伝えしていきます。
ネットの回線速度を確認
ネットの回線速度を測定するツールで比較的有名なのは、USENのスピードテストです。
参考http://www.usen.com/speedtest02/
測定すると以下のような形で表示されます。
フレッツ 光ネクスト 隼(はやぶさ)の マンションタイプで最大1Gbpsの速度。プロバイダは、So-netを利用しています。
まぁ、この程度ですよね。測定時間は19:00。ちょうどネットが込み合う時間です。
だいたい5Mbsp程度あればYOUTUBEも見れますし、ネットサーフィンをしても不自由なく使えるレベルです。
測定するサイトによって結果が微妙に異なるので一つにしておましょう。
大前提としてNURO光の回線速度が速い理由
フレッツ光の場合は、下り最大1Gbps。NURO光は下り最大2Gbpsなので単純計算すれば回線スピードは2倍となりますが、実際には使っているユーザーの数によっても変化します。
そもそもこの下り最大○Gbpsと表記されている『ベストエフォート』というのは、最大限(ベスト)の努力(エフォート)であり、確定ではありません。
細かい話をすると光回線はひとつの光ファイバーに対して8人まで収容できる仕組みになっています。
当然、同時接続する人が増えれば、回線速度も混雑し遅くなってきます。
現状、光回線=フレッツ光、もしくは、フレッツ光の回線を使った光コラボであり、NURO光の回線はフレッツ光とは別物のダークファイバー(未使用の光ファイバー)を利用しています。
回線の最大速度と混雑状況から考えてもNURO光の回線スピードは高くなります。
ですが、NURO光に切り替えたのに速くならない!って人は、回線環境以外のところでなんらかの問題を抱えている可能性があります。ここからは宅内の環境についてお伝えします。
回線速度が遅い原因はなに?
回線速度が遅くなる原因のほとんどが、物理的なものです。
- LANケーブルが最適でない
- LANポートが規格に対応していない
- 無線LAN(Wi-Fi)の規格が高速対応か?
LANケーブルが最適でない
光回線を高品質なものに切り替えても、パソコンに繋ぐLANケーブル(イーサーネットケーブル)が古い規格のものでは速くなりません。
ONUからパソコンに有線LANで利用している方や自動バックアップ機能のついたWi-Fi機器(AppleのTime Machineなど)を使われる場合は規格を調べて見ましょう。
LANケーブル一つ変えるだけで速度は大きく変化します。
- CAT5 カテゴリー5:100Mbps
- CAT5e カテゴリー5e:1Gbps
- CAT6 カテゴリー6:1Gbps
- CAT6a カテゴリー6a:10Gbps
- CAT7 カテゴリー7:10Gbps
NURO公式サイトでは、CAT5e、CAT6あたりを推奨しています。(フレッツ光もこのレベルが推奨)
CAT7は過剰性能で推奨されていません。
利用しているLANケーブルに表示されているので確認しておきましょう。
LANポートが規格に対応していない
回線速度を上げるためにはパソコンのLANポート(LANケーブルの差し込み口)の規格が高速対応していることも大切です。
LANポートの規格
- 10BASE
- 100BASE-TX
- 1000BASE-T
1Gbps以上の光回線の場合は1000BASE-T(ギガビット・イーサネット)が必要です。
Windowsの場合は、「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」→「アダプターの設定の変更」→「イーサネットのプロパティ」と進むと接続の方法が表示されます。
ここで、GBE、Gigabit、1000BASE-Tと表記されていれば1Gbps以上の光回線に対応しています。
2010年以降には1000BASE-T が主流なので直近でパソコンを購入さている方は大丈夫かと思います。
Macの場合は、Ethernetアダプタの性能によって変化します。1000BASE-Tに対応しているのははApple Thunderbolt です。
無線LAN(Wi-Fi)の規格が高速対応か?
有線LANで接続しない。無線LANでネットをするという方は、Wi-Fiの規格を確認しましょう。
Wi-Fi機器、スマホ・パソコンなどのすべての機器に規格が表記されています。
- IEEE802.11b:通信速度最大11Mbps
- IEEE802.11g:通信速度最大54Mbps
- IEEE802.11a:通信速度最大54Mbps
- IEEE802.11n:通信速度最大450Mbps
- IEEE802.11ac:通信速度最大1300Mbps
NURO光の最新ONUのZXHN F660Aと HG8045Qは、IEEE802.11acに対応しています。
NURO光のONUはランダムで何が来るかわからないため、最大450Mbpsの速度を提示していますが、実際のところ最新規格のものも含んでいます。
ここで問題になるのは、使っているスマホやパソコンが上記の規格に対応しているか?って話です。
日本でシェアの高いiPhoneで例を挙げると以下のような形です
- iPhone6/6Plus以降:IEEE802.11a/b/g/n/ac(最大1300Mbps)
- iPhone5s/5c/5:IEEE802.11a/b/g/n(最大450Mbsp)
- iPhone4s/4:IEEE802.11b/g/n(最大450Mbsp)
- iPhone 3GS/3G:IEEE802.11b/g(最大54Mbsp)
こちらも2016年以降に発売されたパソコンであればIEEE802.11acに対応しています。
パソコン側の問題の場合
どれだけ通信回線を早くしてもパソコン側の抱える問題のせいで通信速度が遅く感じる場合があります。
早い話がパソコンの処理速度です。
簡単にできる方法だと、パソコンで立ち上げているソフトがいくつかあるなら終了させてみてください。
- ワード、エクセル、GoogleChrome(もしくはIE)といくつも立ち上げている
- IEでブラウザーを幾つも表示させている
など、パソコンに負荷をかけている場合をインターネットだけにすると速くなります。
これは通信回線の速度というよりは、表示する速度の話であり体感速度なんですよね。
話がかわりますが、最近スマホを買い換えたりしてませんか?Xperiaでもいいですし、arrowsでも、ZenFone、HUAWEIでもいいです。
スマホを新しくした後にネットの速度、速く感じませんか?
これは処理速度が上がったからなんですよね。
iPhone6/6Plus以降、Wi-Fiの規格は変わっていませんが、iPhone6とiPhone7でインターネット検索をすると明らかに差があります。
YOUTUBEでもその様子は紹介されています。(10秒程度でいいので見てください)
同じことがパソコンで起こります。
パソコンのメモリはあれこれ説明すると大変なので雰囲気だけを知るなら、以下のツイートがわかりやすかったです。
IntelのCPUの早見表…。 pic.twitter.com/jLGB1836ky
— まるぽん (@Marupo_n_) 2016年12月27日
ノートパソコンの場合、処理速度を考慮するとHDDからSSD搭載機に切り替えをおすすめします。
- HDD:ハード・ディスク・ドライブ
- SSD:ソリッド・ステート・ドライブ
SSDの方が高価格ですが、データの読み出しの高速化し静かです。
Windowsでは、mouseのノートパソコンが比較的安く購入できます。
ネット回線の品質も大事だけど、使っているパソコン・スマホの品質も大事ってことです。
まとめ
NURO光で設置されるONUは、450Mbpsのもので一部最新の1300Mbspの速度が出るもの。
古いWi-Fi機器を使っていた方は最新のWi-Fi機器に切り替えるわけですから速さを実感できるんですよね。
物理的な回線で解決できるものから、パソコンの買い替えが必要なものまで様々です。最高品質まで高めなくてもある程度速くなればってところを目指せばいいかと思います。
遅い場合はここで説明した内容を試してくださいね。